【開催報告】START-Kコミュニティイベント #7『机上から抜け出す“アイデア検証”のリアル』を開催しました!

2026.1.29

レポート

「そのアイデア、机の上だけで終わっていませんか?」

今回のコミュニティイベントは、そんな問いかけからスタートしました。ゲストにお招きしたのは、福岡県柳川市で水門メーカーを営む株式会社乗富鉄工所の代表取締役・乘冨 賢蔵さん。「技術力でもっと自由に。」を掲げ、町工場の枠を超えた挑戦を続ける乘冨さんに、アイデアを形にし、社会に問うための「検証のリアル」を語っていただきました。

■ 1. 「行き当たりばったり」から始まるプロトタイピング

乘冨さんの代名詞とも言える「ノリノリプロジェクト」。デザイナーや大学生と職人技を掛け合わせ、焚き火台などのヒット商品を生み出してきたこのプロジェクトの裏側には、「まずは作ってみる」という徹底したプロトタイピングの精神がありました。

「完璧を求めて机上で悩み続けるよりも、まずは形にして外に出してみる。そこから得られるフィードバックこそが、一番の教科書になるんです」

かつて大手造船所での生産管理を経験した乘冨さんだからこそ語れる、製造現場のリアルと、新しい価値を生み出すための「軽やかなフットワーク」の重要性に、参加者の皆さんも深く頷いていました。

■ 2. 専門家の力を借り、仲間を巻き込む勇気

講演の中で特に印象的だったのは、「自力の限界を認め、適切に専門家を頼る」というお話でした。乘冨さんは、デザインやマーケティング、組織開発など、多岐にわたる分野でプロフェッショナルと連携されています。

「お金がないときは補助金を使ってもいい。やる気を見せれば、力を貸してくれる専門家は必ずいます。一人で抱え込まず、いかに周りを自分の『ノリ』に巻き込んでいくかが、プロジェクトを加速させる鍵になります」

■ 3. アイデアを「社会の共有物」にする

「検証」とは単なる動作確認ではなく、そのアイデアが誰を幸せにするのかを確認する作業。乘冨さんが展開する「にんげん回帰」というブランドメッセージの背景にある思想に触れ、参加者たちは「自分の事業が提供する真の価値」について改めて深く考えさせられる時間となりました。


「とりあえずやってみる。ダメだったら直せばいい」

乘冨さんの力強い言葉に背中を押され、会場はイベント終了後も熱い熱気に包まれていました。久留米から、机上の空論を超えて現実を変えていくチャレンジャーがまた一人、二人と増えていく。そんな確信を持てる夜となりました。

ご登壇いただいた乘冨さん、そして参加者の皆様、本当にありがとうございました!